ライター志望者には、『井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室 』(新潮文庫、井上ひさしほか)を紹介しています。
同書の特徴は、実際の作文教室の講義がもとになっていることです。
講義の様子がテキスト化されているため、その場に参加している感覚で、作文の作法を学べます。
講義を寄せ集めているため、本としてのまとまりはなく、体系的に学べるわけではありませんが、作文技術のエッセンスを知ることができます。
以下は、今も大切にしている本書の教えです。
・優れた文章書きは、なるべく小さく千切ったものを、相手に次々に提供していく。
(短く情報を区切って、次々と読み手の記憶に入るようにする。長く書いて、読み手を迷わせない)
・文章に接着剤を使いすぎるな。
(接続詞や接続助詞の使いすぎはいけない。たいていは無くても通じる)
これらに気をつけるだけで、文章が良くなるかと思います。
執筆:蛯澤